概算約定代金が高い理由が分かります
こんにちは、オサカナです。
SBIネオモバイル証券で先月、S株(単元未満株)を購入しましたが株価に比べて概算約定代金が高いのが気になりました。
SBIネオモバイル証券は約定時に手数料はなく、月のサービス利用料だけなので余計に高く感じますよね。
どういうことなの?
今回どういう理屈で「概算約定代金」が決まるか調べたので概算約定代金が高い理由を解説します。
【ネオモバ】株価に対し概算約定代金が高い理由【理屈でわかる】
結論から言うと
株価に「制限値幅(せいげんねはば)」が加算された
(株価+制限値幅)×数量
という式で概算約定代金が決まります。
そして、この「制限値幅」が加算されるのは、価格を指定しない「成行注文1」の場合だけとなります。
なぜこんなものがあるかというと↓みたいなことを避けるためです。
証券会社さん、お金渡すから株を買ってきてー
買いに行ったんだけど株価が上がっててお金が足りなかったよ。。。
要は、多めに渡して確実に買ってきてもらうためと認識すればよいです。
一時的に多めに払うことになりますが、約定代金として結果的に余った場合、もちろん返金されるので安心ください。
制限値幅はどうやって決まるの?
東京証券取引所の「内国株の売買制度」で一日の売買における「値動きの幅」を株価によって一定の制限をしています。これを「制限値幅」と言います。
一日の株価はこの制限値幅のプラスマイナスの範囲内で動くことになります。
これはネオモバだけの話ではなくて、日本株であればどの証券会社も同じことです。
そして具体的な制限値幅はこういう形で決まっています。
基準価格 | 制限値幅 |
---|---|
〜100円未満 | ±30円 |
100〜200円未満 | ±50円 |
200〜500円未満 | ±80円 |
500〜700円未満 | ±100円 |
700〜1,000円未満 | ±150円 |
1,000〜1,500円未満 | ±300円 |
1,500〜2,000円未満 | ±400円 |
2,000〜3,000円未満 | ±500円 |
3,000〜5,000円未満 | ±700円 |
5,000〜7,000円未満 | ±1,000円 |
7,000〜10,000円未満 | ±1,500円 |
10,000〜15,000円未満 | ±3,000円 |
15,000〜20,000円未満 | ±4,000円 |
20,000〜30,000円未満 | ±5,000円 |
30,000〜50,000円未満 | ±7,000円 |
50,000〜70,000円未満 | ±10,000円 |
70,000〜100,000円未満 | ±15,000円 |
※100,0000円以上は省略
±(プラスマイナス)ですが、成行注文では多めにお金を渡すので概算約定代金は「プラス」の制限値幅しかないですね。
余談ですが「ストップ高」「ストップ安」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この言葉も制限値幅と関係があります。
制限値幅によって株価の変動にストップがかかり、プラスの場合は「ストップ高」、マイナスの場合は「ストップ安」と言います。
実際の概算約定代金を見てみよう
本当に制限値幅が加算された概算約定代金になるのか確認してみましょう。
任天堂(7974)をサンプルに確認してみます。
2021/5/28の終値は67,970円でした。そうすると制限値幅は±10,000円になります。
基準値段 | 制限値幅 |
---|---|
50,000〜70,000円未満 | ±10,000円 |
実際にネオモバの注文画面で確認してみましょう。
株数指定でS株(成行注文)で1株とすると…
概算約定代金が77,970円(67,970円+10,000円)で、計算通りですね。
まとめ:理屈を分かれば違和感はない
今回は、どういう理屈で「概算約定代金」が決まるかを解説しました。概算約定代金が高い理由がわかったのではないでしょうか?
多めに渡して確実に買ってきてもらうため、と理解すれば特別違和感はないですね。
ちなみに価格を指定しない「成行注文」対して、価格を指定する「指値注文」の場合、
指値価格×数量
が約定代金となります。もちろん、指値で購入できればの話です。この場合「概算」ではないですね。
こうやって疑問に思ったことを実際に調べてると、そうだったのかと気づかされることが多いです。
そしてブログ記事にするためには、掘り下げて理解しないと難しいので、結果、勉強に繋がりますね。
日々勉強が大事!
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