・Google Playの電子書籍・オーディオブックの購入方法を知りたい
・Google Playブックスアプリから電子書籍・オーディオブックが買えない
・Google Playブックスアプリから購入できない理由を知りたい
こんにちは、オサカナです。
iPhoneのGoogle Playブックスアプリから電子書籍やオーディオブックを購入しようしたら・・・
- Google Play のウェブサイトで購入した電子書籍は、このアプリで読めます。
- Google Play のウェブサイトで購入したオーディオブックは、このアプリで視聴できます。
という表示が出るだけで買えない・・・。

商品は表示されるのになぜ?
iPhone(iOS)の購入方法、買えない理由を徹底解説します。
Google Playブックスの購入方法/買えない時の対処法

SafariなどのブラウザからGoogle Playブックスにアクセスすれば購入できます。
iOSのGoogle Playブックスアプリからは買えません。(理由は後述)
- AmazonKindleストアと値段比較してますか?
- はじめてのKindle購入で使える70%OFFクーポン使用を忘れずに!
- 200万冊読み放題Kindle Unlimitedがオススメ!無料体験あり
- AmazonのオーディオブックAudibleなら12万冊も聴き放題!無料体験あり
オサカナはiPhoneのSafariからPlayストアで購入しました。
もちろんPCのブラウザからでもOKですし、ちなみにAndroidではアプリ経由で購入が可能です。
iOS版アプリで購入できないことは、Google Playブックス スタート ガイドにも記載がありましたね。ただ「なぜ購入できないのか」の理由は書かれていません。
重要: iPhone や iPad の場合、Google Play ブックス アプリで電子書籍の購入やレンタルはできません。代わりに、「ほしいものリストに追加」アイコン ほしいものリストに追加 をタップしてから、ウェブブラウザで購入手続きを完了してください。
出典:「電子書籍を購入して読む – iPhone と iPad – Google Play ヘルプ」より(’22/11/29時点)

なぜ?ややこしい・・・
なぜGoogle Playブックスアプリから電子書籍やオーディオブックが購入できないのか?

技術的に実現ができないわけではないですが、次の2つの側面があります。
- App Storeの規約:コンテンツ提供はApp内課金のみ、購入方法は促せない
- Google Playブックスの収益性:Appleに手数料を払うかどうか
では説明します。
App Storeの規約
App Storeの規約を確認すると、iPhoneアプリで電子書籍を提供する場合の課金形態について分かります。
要点としては3つ。
- iPhoneアプリで電子書籍購入の場合「App内課金」の利用が必須
- iPhoneアプリから「App内課金」以外の方法を促してはいけない
- 電子書籍リーダーアプリの場合、購入済みの書籍へのアクセスは許可する
これはApp Storeの規約「App Store Reviewガイドライン」の「3.1支払い」に関係する内容が書かれていました。
3.1.1 App内課金:
Appのコンテンツまたは機能(例:サブスクリプション、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、App内課金を使用して解放する必要があります。コンテンツや機能を解放するため、ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコードなど、App独自の方法を用いることはできません。App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、外部リンク、その他の機能をAppやメタデータに含めることはできません。3.1.3 その他の購入方法:次に挙げるAppでは、App内課金以外の購入方法を利用することができます。ただし、このセクションで挙げられるAppは、App内およびApp内でアカウント登録時に得られた連絡先への(メールやテキストメッセージなどの)コミュニケーションを通じて、App内課金以外の購入方法を利用するようにユーザーを促すことは認められません。
3.1.3(a)「リーダー」App:以前に購入したコンテンツまたはコンテンツのサブスクリプション(具体的には、雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオ)に、ユーザーがアクセスできるようにすることは許可されています。「リーダー」Appは、無料ユーザー層向けにアカウント作成の機能や、既存ユーザー向けにアカウント管理の機能を含めることができます。
「App Store Reviewガイドライン」3.1支払いより抜粋引用(2021/3/14時点)
App Storeで提供する「Appのコンテンツや機能」1は「App内課金」を利用して提供する必要があるということ。
電子書籍リーダーAppに関して、以前に購入したコンテンツについては、その限りではないようです。
ただし「App内課金」以外の購入方法を促すことは認められていません。
App Storeの今後の動向
(2021/9/5追記)朗報です!
2022年よりリーダーアプリから購入ページへのリンクが許容される見込みになりました。
App内での購入は引き続きできませんが「他の購入方法は促せない」という制限がなくなります。
日本の公正取引委員会の2021/9/2発表によると、デジタルコンテンツの販売に関する事業活動をAppleが制限している疑いがあることから独禁法に基づき、このガイドラインを審査していた模様。
それに対して、Appleは音楽・雑誌・ニュース配信事業におけるリーダアプリからのアウトリンクを許容する内容にガイドラインを見直すと申し出たようです。
Google Playのポリシー
Google Playの支払いポリシーを確認すると、Androidアプリで電子書籍を提供する場合の課金形態について分かります。
要点としては2つ。ほぼApp Storeと同じ内容です。
- Google Playで提供するアプリでアプリ内購入する場合、Google Playの課金システムの使用が必須
- 一部例外を除きアプリでGoogle Playの課金システム以外の支払い方法への誘導禁止
これはApp Storeの規約「App Store Reviewガイドライン」の「3.1支払い」に関係する内容が書かれていました。
1.Google Play で提供するアプリのダウンロードに課金する場合は、それらの取引の支払い方法として Google Play の課金システムを使用しなければなりません。
4.第 3 項および第 8 項に記載の条件に該当する場合を除き、アプリは Google Play の課金システム以外の支払い方法にユーザーを誘導することはできません。
「お支払い - Play Console ヘルプ」より抜粋引用(2022/4/26時点)
Androidの場合、Googleが提供するPlayストアなのでアプリから問題なく購入できますが、iPhoneの場合は購入方法を促せず、アプリからリンクすら貼れていないということです。
Google Playブックスの収益性
説明してきた通り、App内課金を使えばiOS版のアプリでも電子書籍を購入できるはずです。

なぜApp内課金で提供しないの?
その理由は、App内課金で提供すると売上からAppleに手数料を支払う必要があるからです。
どういうことかというと・・・
- Google Playブックスの儲けが下がる
そのまま値段設定ではGoogle Playブックスの利益は手数料を引いたものになる。 - 電子書籍の値段が上がる
手数料を加味した値段設定すると電子書籍の方が普通の書籍に比べて割高になってしまう。
その結果、iOS版アプリでは「購入できない」仕組みを採用していると考えられます。
(App Storeの手数料の話では、iOS版のフォートナイトの揉め事が有名ですよね。)
まとめ:Google Playブックスはアプリ内で購入できないだけでiPhoneでも購入できる

まとめると、この3点です。
- iOS版のGoogle Playブックスアプリでは電子書籍・オーディオブックは購入できない。
- iOSの場合、SafariでGoogle Playブックスにアクセスすれば購入できる。
- iOS版で購入できない理由は、App内課金ではApp Storeの手数料がかかるため、Google Playブックが採用していない、と考えられる。
実はAmazonの電子書籍サービス「Kindle」でも同じように電子書籍をアプリで買えません。世界的な企業でも同じなのが面白いですね。
コメント