こんにちは、オサカナです。
iPhoneでKADOKAWA直営「BOOK☆WALKER」の電子書籍を物色していたら、3つの違和感に気づく・・・
- 電子書籍の価格が高い(1%〜5%程)
- 電子書籍の中に買えないものがある
※「Safari等のブラウザを起動して、bookwalkerへアクセスしてください。本商品は、このアプリから購入できません」の表記 - コインやクーポンが使えない
※「このストアではコイン・クーポンが使えません。」の表記
あれ?なんか高いしクーポン使えないの?
App Store規約や価格設定を調べたら理由が分かりました。
今回はiPhoneでBOOK☆WALKERの電子書籍を安く買う方法を解説します。
BOOK☆WALKER電子書籍を安く買う方法
SafariからBOOK☆WALKER WEBストアにアクセスすれば安く購入できます。
そしてコインやクーポンも使えます。
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アプリ内の「AppleID購入」では値段が高く、コインやクーポンを使えません。(理由は後述)
PCのブラウザ(Chrome、Edge、Firefox、Safari)からでも購入OKです。
要はiPhoneアプリから買うと高くなります。
この内容は、iOS版アプリとWEBストアの価格について「BOOK☆WALKER」のヘルプにも記載がありました。
Q.同じ作品でもアプリとウェブで価格が違うのはどうしてですか?
出典:「同じ作品でもアプリとウェブで価格が違うのはどうしてですか? | BOOK☆WALKER」より
iOSアプリ内[AppleIDストア]とWebストアとで価格が異なる場合がございます。 iOSアプリ内[AppleIDストア]の価格は、Apple社の設定に合わせる必要があるため柔軟な価格設定ができません。
一方、ブラウザからアクセスするWebストアでは価格を柔軟に設定できるため、iOSアプリ内[AppleIDストア]とWebストアで価格差が出る場合があります。
「価格差が出る」という表現なので安いこともあるのか?と思いますが、App Storeの規約から言えば高い方しかないはずです。(理由は後述)
↓コインやクーポンについてもヘルプに記載がありましたが「なぜ使えないのか」には言及はないですね。
Q.iOSアプリのストアでコインやクーポンが使えません。
出典:「iOSアプリのストアでコインやクーポンが使えません。 | BOOK☆WALKER」より
iOSアプリのストアではBOOK☆WALKERコインやクーポンをご利用いただけません。
コイン・クーポンはWebストアでご利用いただけます。iOS端末でコイン・クーポンをご利用になる場合は、Safari等のブラウザよりWebストアを開いてご利用ください。
iPhoneアプリのストアから「AppleID購入」すると高くなる理由
iPhoneアプリだと値段が高くなる理由には、次の2つの側面があります。
- App Storeの規約:コンテンツ提供はApp内課金のみ、購入方法は促せない
- BOOK☆WALKERの収益性:App内課金の手数料、柔軟な価格設定ができない
では説明します。
App Storeの規約
App Storeの規約を確認すると、 。
要点としては3つ。
これはApp Storeの規約「App Store Reviewガイドライン」の「3.1支払い」に関係する内容が書かれていました。
3.1.1 App内課金:
Appのコンテンツまたは機能(例:サブスクリプション、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、App内課金を使用して解放する必要があります。コンテンツや機能を解放するため、ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコードなど、App独自の方法を用いることはできません。App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、外部リンク、その他の機能をAppやメタデータに含めることはできません。3.1.3 その他の購入方法:次に挙げるAppでは、App内課金以外の購入方法を利用することができます。ただし、このセクションで挙げられるAppは、App内およびApp内でアカウント登録時に得られた連絡先への(メールやテキストメッセージなどの)コミュニケーションを通じて、App内課金以外の購入方法を利用するようにユーザーを促すことは認められません。
3.1.3(a)「リーダー」App:以前に購入したコンテンツまたはコンテンツのサブスクリプション(具体的には、雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオ)に、ユーザーがアクセスできるようにすることは許可されています。「リーダー」Appは、無料ユーザー層向けにアカウント作成の機能や、既存ユーザー向けにアカウント管理の機能を含めることができます。
「App Store Reviewガイドライン」3.1支払いより抜粋引用(2021/3/14時点)
App Storeで提供する「Appのコンテンツや機能」1は「App内課金」を利用して提供する必要があるということ。
電子書籍リーダーAppに関して、以前に購入したコンテンツについては、その限りではないようです。
ただし「App内課金」以外の購入方法を促すことは認められていません。
App Storeの今後の動向
(2021/9/5追記)朗報です!
2022年よりリーダーアプリから購入ページへのリンクが許容される見込みになりました。
App内での購入は引き続きできませんが「他の購入方法は促せない」という制限がなくなります。
日本の公正取引委員会の2021/9/2発表によると、デジタルコンテンツの販売に関する事業活動をAppleが制限している疑いがあることから独禁法に基づき、このガイドラインを審査していた模様。
それに対して、Appleは音楽・雑誌・ニュース配信事業におけるリーダアプリからのアウトリンクを許容する内容にガイドラインを見直すと申し出たようです。
Google Playのポリシー
Google Playの支払いポリシーを確認すると、Android
。要点としては2つ。ほぼApp Storeと同じ内容です。
これはApp Storeの規約「App Store Reviewガイドライン」の「3.1支払い」に関係する内容が書かれていました。
1.Google Play で提供するアプリのダウンロードに課金する場合は、それらの取引の支払い方法として Google Play の課金システムを使用しなければなりません。
4.第 3 項および第 8 項に記載の条件に該当する場合を除き、アプリは Google Play の課金システム以外の支払い方法にユーザーを誘導することはできません。
「お支払い - Play Console ヘルプ」より抜粋引用(2022/4/26時点)
ということで、BOOK☆WALKERでは「AppleID購入」、つまり「App内課金」を採用していることになります。
そしてアプリ内には「WEBストアならコイン・クーポンが使えて安く買えるよ」とは紹介していないのは「購入方法を促せない」がゆえですね。
ただアプリで電子書籍が買えないものに関しては「Safari等のブラウザを起動して、bookwalkerへアクセスしてください。本商品は、このアプリ購入できません」の表記があり、どう見てもApp内課金以外の方法を促しているのが気になります・・・・
ちなみに他社の電子書籍ではApp内課金は採用していないところが多いですね
BOOK☆WALKERの収益性
説明してきた通り「App内課金」によりiOS版アプリで電子書籍を購入できることは分かりました。
じゃあ。なんで高くなるの?
その理由として「App内課金では手数料が取られる」「App内課金では柔軟な価格設定ができない」の2つがあります。
App内課金では手数料が取られる
App内課金で提供すると売上からAppleに手数料を支払う必要があります。
どういうことかというと、電子書籍の価格設定に影響します。
BOOK☆WALKERでは高くなっているので後者になります。
ただ続きを読んでもらえばわかりますが、手数料分をそのまま価格に反映しているわけではありませんでした。
App内課金では柔軟な価格設定ができない
App内課金でコンテンツ提供をする場合、事前に価格登録する必要があるようです。
↓アプリの価格とWEBサイトの価格を比較した表です。
App内課金の名前 | 課金価格 | WEBサイトの価格(例) |
---|---|---|
価格帯1の電子書籍 | ¥120 | ¥100 |
価格帯3の電子書籍 | ¥370 | ¥366 |
価格帯A3の電子書籍 | ¥400 | ¥400 |
価格帯4の電子書籍 | ¥490 | ¥462 |
価格帯A4の電子書籍 | ¥500 | ¥495 |
価格帯A5の電子書籍 | ¥600 | ¥561 |
価格帯5の電子書籍 | ¥610 | ¥606 |
価格帯6の電子書籍 | ¥730 | ¥650,¥660,¥704 |
価格帯7の電子書籍 | ¥860 | ¥792 |
価格帯8の電子書籍 | ¥980 | ¥869 |
価格帯9の電子書籍 | ¥1,100 | ¥1,100 |
価格帯10の電子書籍 | ¥1,220 | ¥1,188 |
価格帯11の電子書籍 | ¥1,340 | ¥1,320 |
価格帯12の電子書籍 | ¥1,480 | ¥1,463 |
価格帯13の電子書籍 | ¥1,600 | ¥1,485 |
価格帯14の電子書籍 | ¥1,720 | ¥1,700 |
価格帯15の電子書籍 | ¥1,840 | ¥1,760 |
価格帯16の電子書籍 | ¥1,960 | ¥1,870 |
価格帯17の電子書籍 | ¥2,080 | ※該当商品見つけられず |
価格帯19の電子書籍 | ¥2,320 | ¥2,310 |
価格帯51の電子書籍 | ¥7,000 | ¥6,952 |
こんな感じで「価格帯Xの電子書籍」という名前でApp内課金の価格帯を準備しており、電子書籍が価格帯に収まるように価格設定をしていることが伺えます。
この価格帯にしている背景にはApp Storeの手数料も考慮しているものと思われます。
¥400,¥1,100など、WEBストアと同じ価格設定の場合もあり、手数料あるから必ず高くするというわけではないようです。
手数料分はカバーしきれていない価格設定なので、かなり良心的な価格設定をしていると思います。
価格帯情報は、コツコツ調べましたよ・・・¥7,000が「51」というので全部調べるのは諦めました
iPhoneアプリのストアで「購入できないものがある」理由
これに関しては「収益性」に関する部分で、採用していないと考えられます。
- BOOK☆WALKERの収益性:App内課金の手数料、柔軟な価格設定ができない
例えば、書籍の出版社の取り分の関係でBOOK☆WALKERで利益が出せない、であったりApp内課金でちょうどよい価格帯を用意できていないもの、が該当すると思われます。
推測の域ですけどね
iPhoneアプリのストアで「コインやクーポンが使えない」理由
iPhoneアプリで「コインやクーポンが使えない」理由としては2つあると考えられます。
- 代替通貨としての機能:App内課金以外の購入方法になる
- App内課金の価格設定:柔軟な価格設定ができない
では説明します。
代替通貨としての機能
「コインやクーポン」が使えた場合、App内課金以外の方法でコンテンツを購入できることになります。
つまり「コンテンツ提供はApp内課金のみ」とするApp Store規約から言えば許可されません。
App内課金の価格設定
価格が高くなる考察で紹介した「価格帯Xの電子書籍」の価格帯でしか提供できないのが理由です。
例えば、コインによりマイナス100円ができたとしても、準備されている価格帯にちょうどマイナス100円したものがなければ、App内課金での支払いができません。
クーポンも同様ですね。クーポンの割引を適用した価格が準備されていなければ支払いができません。
まとめ:iPhoneアプリ版は高くなるのでWEBストアから買いましょう
まとめると、おおきく4点です。
- iOSではSafariでBOOK☆WALKER WEBストアにアクセスすること
- 安く購入できる
- コインやクーポンも使用できる
- ポイントサイトハピタス経由ならポイント還元
- iOSアプリで高くなる理由は2つ
- App内課金ではApp Storeの手数料がかかる
- App内課金では柔軟な価格帯を準備できない
- iOSアプリでコインやクーポンが使えない理由は2つ
- App内課金以外での購入方法となる
- App内課金では柔軟な価格帯を準備できない
- iOSアプリで買えないものがある理由は2つ
- App内課金の手数料により利益がでない
- App内課金では柔軟な価格帯を準備できない
ちなみに電子書籍はAmazonのサービスがオススメですよ。
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