こんにちは、オサカナです。
iPhoneのKinoppyアプリから電子書籍を購入できず、画面には「WEB取り扱い商品」「この商品は紀伊國屋書店ウェブストアで購入できます。」という表示
今アプリでウェブストアを開いてますけど?
今回はiPhone(iOS)での購入方法、購入できない理由を解説します。
Kinoppy購入方法/買えない時の対処法
Safariから紀伊国屋書店ウェブストアにアクセスすれば購入できます。
ちなみにポイ活サイトハピタス利用でポイント還元あり!
iOS版Kinoppyアプリからは購入できません。(理由は後述)
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iPhoneのSafariでも、PCのブラウザ(Chrome、Edge、Firefox、Safari)からでも購入OKです。
iOS版アプリで購入できないことは「Kinoppy for iOS」のよくある質問にも記載がありましたね。ただ「なぜ購入できないのか」の理由は書かれていません。
Q.iOS Kinoppyのストアに「AppleIDで購入」の代わりに「WEB取り扱い商品」とありますが、iOS Kinoppyストアでは購入出来ないのでしょうか。
「WEB取り扱い商品」と表示の電子書籍は、弊社ウェブストアでの販売となりますので、お手数ですが下記の方法でウェブストアよりご購入いただければ幸いです。
出典:「iOS Kinoppyのストアに「AppleIDで購入」の代わりに「WEB取り扱い商品」とありますが | 紀伊國屋書店ウェブストア よくあるご質問」より
iPhoneアプリからKinoppyの電子書籍が購入できない理由
技術的に実現ができないわけではないですが、iOS版には次の2つの側面があります。
- App Storeの規約:コンテンツ提供はApp内課金のみ、購入方法は促せない
- Kinoppyの収益性:Appleに手数料を払うかどうか
では説明します。
App Storeの規約
App Storeの規約を確認すると、 。
要点としては3つ。
これはApp Storeの規約「App Store Reviewガイドライン」の「3.1支払い」に関係する内容が書かれていました。
3.1.1 App内課金:
Appのコンテンツまたは機能(例:サブスクリプション、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、App内課金を使用して解放する必要があります。コンテンツや機能を解放するため、ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコードなど、App独自の方法を用いることはできません。App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、外部リンク、その他の機能をAppやメタデータに含めることはできません。3.1.3 その他の購入方法:次に挙げるAppでは、App内課金以外の購入方法を利用することができます。ただし、このセクションで挙げられるAppは、App内およびApp内でアカウント登録時に得られた連絡先への(メールやテキストメッセージなどの)コミュニケーションを通じて、App内課金以外の購入方法を利用するようにユーザーを促すことは認められません。
3.1.3(a)「リーダー」App:以前に購入したコンテンツまたはコンテンツのサブスクリプション(具体的には、雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオ)に、ユーザーがアクセスできるようにすることは許可されています。「リーダー」Appは、無料ユーザー層向けにアカウント作成の機能や、既存ユーザー向けにアカウント管理の機能を含めることができます。
「App Store Reviewガイドライン」3.1支払いより抜粋引用(2021/3/14時点)
App Storeで提供する「Appのコンテンツや機能」1は「App内課金」を利用して提供する必要があるということ。
電子書籍リーダーAppに関して、以前に購入したコンテンツについては、その限りではないようです。
ただし「App内課金」以外の購入方法を促すことは認められていません。
App Storeの今後の動向
(2021/9/5追記)朗報です!
2022年よりリーダーアプリから購入ページへのリンクが許容される見込みになりました。
App内での購入は引き続きできませんが「他の購入方法は促せない」という制限がなくなります。
日本の公正取引委員会の2021/9/2発表によると、デジタルコンテンツの販売に関する事業活動をAppleが制限している疑いがあることから独禁法に基づき、このガイドラインを審査していた模様。
それに対して、Appleは音楽・雑誌・ニュース配信事業におけるリーダアプリからのアウトリンクを許容する内容にガイドラインを見直すと申し出たようです。
Google Playのポリシー
Google Playの支払いポリシーを確認すると、Android
。要点としては2つ。ほぼApp Storeと同じ内容です。
これはApp Storeの規約「App Store Reviewガイドライン」の「3.1支払い」に関係する内容が書かれていました。
1.Google Play で提供するアプリのダウンロードに課金する場合は、それらの取引の支払い方法として Google Play の課金システムを使用しなければなりません。
4.第 3 項および第 8 項に記載の条件に該当する場合を除き、アプリは Google Play の課金システム以外の支払い方法にユーザーを誘導することはできません。
「お支払い - Play Console ヘルプ」より抜粋引用(2022/4/26時点)
気になるところは「この商品は紀伊國屋書店ウェブストアで購入できます。」とアプリから購入方法を促していますが、App Storeの規約的に大丈夫なのでしょうか。
いや。まずいね
Kinoppyの収益性
説明してきた通り、App内課金を使えばiOS版のアプリでも電子書籍を購入できるはずです。
なぜApp内課金で提供しないの?
その理由は、App内課金で提供すると売上からAppleに手数料を支払う必要があるからです。
どういうことかというと・・・
その結果、iOS版アプリでは「購入できない」仕組みを採用していると考えられます。
(App Storeの手数料の話では、iOS版のフォートナイトの揉め事が有名ですよね。)
まとめ:電子書籍はアプリ内で購入できないだけでiPhoneでも購入できる
まとめると、この3点です。
- iOS版Kinoppyアプリから電子書籍は購入できない
※「WEB取り扱い商品」「この商品は紀伊國屋書店ウェブストアで購入できます。」という表記 - iOSではSafariで紀伊国屋書店ウェブストアにアクセスすれば購入できる
- iOSアプリで購入できない理由はApp内課金ではApp Storeの手数料がかかるため、Kinoppyでは採用していない、と考えられる。
実はAmazonの電子書籍サービス「Kindle」でも同じように電子書籍をアプリで買えません。世界的な企業でも同じなのが面白いですね。
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