こんにちは、オサカナです。
米国株ホールド銘柄の一つである
アルトリア・グループ(MO)が増配を発表しました(2021/8/26)。
アルトリアは四半期配当を4.7%増の1株あたり0.90ドルに引き上げます
アルトリア・グループ(NYSE:MO)は本日、取締役会がアルトリアの通常の四半期配当を、1株あたり0.86ドルから4.7%増の0.90ドルに引き上げることを決定したと発表しました。四半期配当は、2021年9月15日時点のの株主を対象に、2021年10月12日に支払われます。配当落ち日は2021年9月14日です。新しい年間配当率は1株あたり3.60ドルで、2021年8月25日のアルトリアの終値48.65ドルに対し7.4%の利回りになります。
本日の増配は、アルトリアが株主に多額の現金を配当の形で還元する意向を反映しており、調整後希薄化後1株当たり利益の約80%というアルトリアの長期目標である配当支払比率の目標と一致しています。過去52年間で56回目の増配となります。
出典「Altria Increases Quarterly Dividend by 4.7% to $0.90 Per Share – Altria Group, Inc.」より
2021/10/12支払い分から配当金が0.9ドルとなりました。
配当内容は、こんな感じ。
配当利回りが高い!
アルトリア・グループ(MO)とは?
米国内最大のタバコ製品の販売会社で、米国内でマールボロや加熱式タバコiQOSの販売をしています。
もともとはフィリップ・モリス・カンパニーズという社名でしたが2003年に社名変更。
また2008年に(米国から見た)海外事業部門をフィリップ・モリス・インターナショナルとしてスピンオフしています。そのため日本ではフィリップ・モリスという名前の方が馴染みがあるのかもしれません。
タバコ事業なので、健康被害などの訴訟リスクやアメリカ食品医薬品局(FDA)による規制リスクはあります。
そのためタバコ事業だけでなく、ワイン事業やビール事業にも携わっており、事業の多角化を試みてきた歴史があります。(すでにスピンオフ済ですが食品事業もやっていました)
ただしワイン事業は既に売却することが決定しており、結果的には本業であるタバコ事業に集中する方針のようです。
配当金は?
アルトリア・グループ(MO)単体でみると2009年以降は12年間、増配し続けています。
年度 | 配当金 (ドル) | 備考 |
---|---|---|
2021 | 3.52 | (見込み) |
2020 | 3.40 | |
2019 | 3.28 | |
2018 | 3.00 | |
2017 | 2.54 | |
2016 | 2.34 | |
2015 | 2.16 | |
2014 | 2.00 | |
2013 | 1.84 | |
2012 | 1.70 | |
2011 | 1.58 | |
2010 | 1.46 | |
2009 | 1.32 | |
2008 | 1.68 | フィリップ・モリス・インターナショナルをスピンオフ |
2007 | 3.05 | クラフトをスピンオフ |
2006 | 3.32 |
※2005年以前は省略。アルトリアのHP参照。
2007年,2008年のスピンオフにより減配していますが、スピンオフした会社を含めて見れば減配していないと思われます。
いずれにしても既にスピンオフ前のレベルまで配当金が回復(=事業拡大)していることが分かります。
まとめ:引き続きホールドしていきます
今回は、アルトリア・グループ(MO)が今年も増配したぞ、という報告でした。
ちなみに増配発表後は株価も上昇しています。
タバコ産業なので衰退事業のように思われますが、米国内であっても成長する余地のある事業です。
また健康被害から訴訟リスク・規制リスクもありますが、税収面からなかなか国としても潰しにくい事業であるとも言えます。国民の健康のための規制する動きはとりつつも、何か抜け道(事業継続)はしていくでしょう。
アルトリア単体で見ると、スピンオフによる減配しつつも同年に増配をしていることから実質52年間連続増配という安定感はさすがとしか言えません。
※日本では花王(4452)の32年連続増配(見通し)が一番で比較になりません。
ということで、引き続きホールドしていく方針です。
ドルなので為替の影響はありますが、買い増しなくても毎年増配が期待できるのがすばらしいです。
がっちりとホールド
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